機能食品通信020号

  • ■ 今回のテーマ

・5分で『動物試験を説明する』方法。

・8年目の機能食品研究所。

・今年もインターフェックスに出展します。

・痒み評価の茶話会を実施しました。

機能食品研究所、梅田です。いつもお世話になっております。

「先月号の記事(5分で試験デザインの作り方を説明する方法。)を、新入社員への説明用に使わせて貰いました。」「先月号を他の部署のひとが欲しがっていたから、機能食品研究所のホームページに置いてあるデジタル版を渡しておいたよ。」というお言葉をいただきました。こうやって皆様のお声をいただけます事、心から感謝しております。

5分で『動物試験を説明する』方法。

弊社によく寄せられるお問い合わせに「食品・サプリメント・化粧品分野で必要な動物試験の種類を教えて欲しい。」「動物試験をやってくれる所を紹介して欲しい。」という内容が有ります。

お客様のお役に立つのであれば、何分・何時間でもご説明しますし、動物試験の会社さんへの同行だってします。しかし、この場合にお客様にとって必要なのは【動物試験の会社さんに初めて連絡される前に知っておかれると良い情報】【動物試験の会社さんの連絡先】の2点と思います。仮に【動物試験の会社さんの連絡先(日本バイオリサーチセンター 業務企画部 吉田様・橘様 TEL058-392-2431)】だけお渡しして「そちらに問い合わせていただけば、しっかり説明していただけますよ。」とお伝えするだけでは、せっかく弊社にお問い合わせをしてくださった意味がありません。

そこで考えたのが、先月号と同じく【クイックマニュアル(簡易マニュアル)】という「これだけ知っていれば、そこそこ分かります。」という説明書です。もちろん被験物質(検体)の内容によって必要な試験の種類や数が変わってきますが、大まかに把握していただくには充分と思います。

ここでは『経口摂取(飲んだり食べたり)する被験物質の場合』と『塗布(肌に塗る)する被験物質の場合』の2つを説明させていただきます。

■経口摂取(飲んだり食べたり)する被験物質の場合

①単回投与毒性試験

    マウスやラットに被験物質を1度だけ投与し、主に一般状態を観察します。急性毒性試験とも言います。

 

②反復投与毒性試験

    マウスやラットに被験物質を1~9ヶ月間毎日投与し、一般状態、体重変動、血液検査、病理学的検査など多くの項目について被験物質の安全性を観察します。

 

③有効性(機能性)確認試験

    高血圧、高脂血症、糖尿病などを発症させたマウスやラットに被験物質を投与し、症状の緩和程度を確認観察します。

 

④遺伝毒性試験

微生物を用いる復帰突然変異試験(Ames試験)などの試験があります。被験物質に遺伝子の突然変異誘発性の有無を確認します。被験物質が遺伝子に悪影響を与えないかが分かります。

■塗布(肌に塗る)する被験物質の場合

⑤皮膚刺激性試験

毛を刈ったウサギ、モルモット、ミニブタなどの背中に被験物質を1日または14日間の塗布をし、発赤や腫れ等の有無から刺激性を観察します。

 

⑥皮膚感作性試験

    モルモットを用い、被験物質の皮膚での感作性の有無を確認する試験です。(感作 : アレルギーなど抗原抗体反応)

 

これら①~⑥の他にも、様々な動物試験を用いて被験物質の性質に応じた安全性試験や機能性試験を行い、人での反応や影響を予測します。

この内容は梅田が執筆いたしました「ヒト試験(臨床試験・食品試験)を用いた安全性・機能性・効能・効果証明への段階的取組&活用法 食品と科学 52(8), 79-82, 2010」にも載っております。ご興味いただけました方は梅田までお知らせください、全文をお送りいたします。

8年目の機能食品研究所。

皆様のおかげで、弊社は2004年4月に起業し、8年目になりました。これからも「お客様のご要望をしっかり理解・把握し、弊社の持つ技術で更に1枚以上の何かを上乗せしたサービス提供する。」という気持ちで精進いたしますので、末永くお付き合いいただきますようお願い申し上げます。

今でも会社を設立した2004年4月の事を鮮明に覚えております。通常、会社を新たに作る場合には法務局に「こういう【内容・目的】の会社です。」と明記した定款(ていかん)という書類を申請します。

定款の【内容・目的】のうち【内容】である会社名、所在地、株式の額・発行数、決算方法、株主総会の実施方法、役員の構成については会社の作り方の本とインターネット上の文例のおかげで直ぐに書けました。【目的】の欄については「どんなサービスを提供したら、世の中やお客様のお役に立てるでしょうか?」と、三重大学の教官・職員や三重県産業支援センターにご意見をいただきに伺い、メイン業務である「臨床試験」だけでなく、将来行いたいと決めていた「研究機器・ソフトウェアの開発・製造・販売」など盛りだくさんに詰め込みました。

次は、その定款を公証人役場で最後のページに「公式な書類ですよ」という1枚の書類を入れて製本していただき、法的効力を付与して貰いました。余談ですが、月曜ゴールデン(旧、月曜ミステリー劇場)の2時間ドラマ『世直し公務員 ザ・公証人』というシリーズをご存じでしょうか? 私が観た話は、飲み屋のママが、いつもツケで飲んでいるお客さんとの『支払いの約束を書いた紙』を公正証書にして法的効力を付与すれば踏み倒しを防止できますか?と相談に現れた事がきっかけで、このドラマの主人公である公証人の先生が事件に巻き込まれてしまい、先生自らが前職の検事時代に培った技術で捜査・解決をするストーリーでした。

こうして定款を公証人役場にて法的効力を付与して貰ったその足で法務局に向かいました。法人設立用の代金の印紙を貼り、窓口カウンター横にある透明な受付ボックスに書類を入れたと同時に、職員の方々が起立し「法人設立ですね、頑張ってください。」と拍手をしてくださるようなドラマみたいな展開は無く、入れた書類がボックス内でパサリと乾いた音を立てて提出完了。 それから待つこと1週間。法務局から「書類を受理しました。貴方がボックスに書類を入れた日である4月21日が設立日となります。」という電話がかかってきて晴れて設立なのです。

今年もインターフェックスに出展します。

今年も6月29日(水)~7月1日(金)に東京ビックサイトで行われるインターフェックス ジャパンに出展いたします。

同時開催される以下の8つの展示会を1度に見学できますため、主催者HPに載っている言葉を借りますと「原料・バイオ技術・製造機器など全工程を一度に見られます。」という内容盛りだくさんなイベントです。8つの展示会の内訳は以下の通りです。 『①インターフェックス ジャパン 医薬品、化粧品、洗剤 研究開発・製造技術国際展』 『②医薬品包装EXPO ファーマパック』 『③医薬品受託製造EXPO』 『④医薬品、化粧品 物流・搬送EXPO』 『⑤製薬ITソリューションEXPO』 『⑥ファーマ ジャパン 医薬品原料 国際展』 『⑦コスメティクス ジャパン 国際化粧品開発展』 『⑧国際バイオEXPO』

弊社ですが、毎年このイベントに出展しており、6年目になります。

今年も冷たい【紙パックのお茶】を用意して、皆様がお立ち寄りくださるのを心からお待ちしております。

痒み評価の茶話会を実施しました。

【ヒトが痒くて掻いている音をカウントする技術】の茶話会(技術説明会)を、開発者のお一人である三重大学工学部 野呂先生をお招きして4月22日(金)12~15時に弊社にて行いました。お忙しい中ご参加くださいました皆様、野呂先生、工学部の院生の皆様に心からお礼を申し上げます。

今回の茶話会は、昨年11月に茶話会を行った時からこの4月までの5ヶ月間に新たに増えた情報を入れ込んでグレードアップいたしました。当日は、いつもの茶話会通り、まずは先生とお食事をしながらご歓談いただきました。次に、皆様からよく質問をいただく内容と回答のご紹介を弊社がプレゼンテーション。それから野呂先生に技術説明のご講演をしていただきました。少しの休憩を挟んだ後、実際に新技術(音で自動カウント)と従来技術(撮影した動画を見てカウント)について機器を使ったデモンストレーションを野呂先生と工学部の大学院生さんに行っていただき、最後に質疑応答を行いました。

今回も、皆様から多くのご意見ご感想をいただきました。おかげで、技術の発展やデータの提出方法の改良に繋げる事ができております。こうやって皆様のご意見・ご感想をいただけます事に、心の底から感謝をしております。

回覧・印

 最後のページまでお読みいただき、ありがとうございました。

    差し支えが無ければ回覧いただけると幸いでございます。

Pocket